マシンをファンレスにしたのがおよそ[[二年前|http://www.noroi.jp/?date=20070210#p01]]。以来、夏になるたび送風機のお世話になってきた。VIA C7は悪くない。こいつは殆ど熱を持たない。んじゃ何が?ディスクである。大枚はたいてIO-DATAのHDR−MDSAを導入したんだけど、こいつの基盤部分がそこそこ熱くなる。いや、通常の基準でいけば大したことはないんだけど、ファンレスで狭いところに密封されてる環境じゃ、内部温度が下がる理由がないもんね(CPUはケースの放熱器に接続されてるからか、そんなに温度は上がらない)。そんなこんなで、夏は送風機で風を当ててやるはめに。ファンの音が耐えられなくてファンレスにしたというのに本末転倒も甚しい。というわけで熱対策というか騒音対策でSSD導入だ。
画像を見ればメーカーは瞭然。型番はMSD-SATA3525-032NAなるもので、先月『SLCでこの値段』などと騒がれたアレである。あれこれ検索すると芳しくなさげな評判ばかりだったんだけど、逆に決定的にマズいというのも見当たらなかったので、ちょっくら冒険。
スピードはっつうと、まあそこそこ。少なくともHDR−MDSAよりは圧倒的に速いぞ。夜中のdaily jobでは、gamba, kamuiともkamui上のcvsupdへ向けてcsupをかける。おかげで、kamuiのdaily jobは1時間強かかることが多かったんだが、10数分で終わるようになりましたがね。まぁ、HDR-MDSAは安定性を求めて買ったわけで、スピードはハナから期待してなかったんだけど、こうも違うかねってくらいの差が出ましたな。まぁ、効果の大半はSSD化よりもnoatimeだろうけど。
それはともかく来年になれば、IntelのX25-Eに匹敵するようなのが安価でゾロゾロ出てくるだろうに、こんなタイミングので更新はやっぱり残念なところ。まぁ、もう一度このまま夏を迎えて、留守中に送風機が発火したりして火事になってるんでは、なんて妄想に悩まされ続けるつもりはなかったけどね。それよりも、gambaでは、
Nov 5 00:00:59 gamba kernel: fsync: giving up on dirty Nov 5 00:00:59 gamba kernel: 0xc2ceebb0: tag devfs, type VCHR Nov 5 00:00:59 gamba kernel: usecount 1, writecount 0, refcount 285 mountedhere 0xc2d98000 Nov 5 00:00:59 gamba kernel: flags (VV_COPYONWRITE) Nov 5 00:00:59 gamba kernel: v_object 0xc14607c0 ref 0 pages 20298 Nov 5 00:00:59 gamba kernel: lock type devfs: EXCL (count 1) by thread 0xc3218210 (pid 68930) Nov 5 00:00:59 gamba kernel: dev ad0s1a
てなエラーが出てたってことが、タイミングを計ってる余裕を失わせたというか。
恐ろしい事に、このエラーに気づいたのが先週末だという。写真をよくみれば分かると思うけど、HDR−MDSAに12Vが接続されてない(赤黒しか入ってない)。実は12Vが供給されてないと状態を知らせるブザーが鳴らないんだよね。もしもきっちり接続してればエラーを検出してたのかも。ま、いまさらそれがわかってもね。
さて、熱はどうなったか。
これまではCPU温度しか記録していなかった。迂闊。で、この項目については更新前後で26度前後と変化がなく、役にたたない。mbmon入れて調べたところ、kamuiのM/Bのセンサーは50度を超えている。蓋をしてないgambaで40度。これはもう更新前のデータがないと意味がない。ディスクの温度はどうかってーと、HDR−MDSAはS.M.A.R.T非対応、MSD-SATA3525-032NAは対応してるけど温度は採ってこれないときた。
てなことで、ひたすら感覚的な話でいくと… kamuiだけSSD化した状態で2台並べて1日放置してたんだけど、ディスクのある辺りをケースの外から触ってみた感じでは、gambaがほんのり暖かいのに比べ、kamuiは熱を感じなかった。ま、金属ケースなのに触ってヒヤっとしないってのは熱が出てるってことだけど、SSD化がそれなりに熱対策になったってことじゃなかろうか。お願いだからなっててくれ。
今後はMother Boardの温度も記録。今年の夏はどうなるか。この無粋な送風機を捨てることができますように。
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